技術者の休日

技術者として働いています。休日の息抜きについて書いて行きます♪

【ツェルト2ロング】テント泊登山装備の軽量化検討(テント編)

1. 検討結果

山岳用テントからツェルトに変更したことにより、1.18kgの軽量化に成功。
【変更前】Naturehike、Cloud Up 1 Ultralight Tent 20D:1.52kg
【変更後】finetrack、ツェルト2ロング:0.34kg

2. 検討背景

以前、上高地バスターミナルから涸沢まで歩きました。その際、ザックが重く感じられたあたりから、途中の景色を楽しむ余裕が持てなくなりました。1泊分の衣食住を担ぐ以上、仕方のないことだと考えていましたが、登山関連書籍を調べる過程でウルトラライトと定義される登山スタイルがあることを知りました。これを機に、「あると便利なもの」ではなく「自分に最低限必要なもの」は何かを考え、持ち物を削る作業が新たな楽しさとして私の登山に加わりました。この作業の中で、自身の装備をリストアップし、各重量を計測/整理したところ、テントが最も重いアイテムであることが分かり、見直してみることにしました。

3. 現状把握

整理した結果、涸沢登山時のザック総重量が12kg。内テント重量が1.52kgであり、全体の約12%であることが分かりました。

【Naturehikeを購入した理由】
テント泊デビューする際、メジャーなア○イやモン○ルの山岳用テントには、価格面から手が出ませんでした。代用品を探していた際、たまたまNaturehikeの紹介ブログを見つけ、手の届く山岳用テントであり、軽量ということで購入を決めました。185cmの私が使っても十分なスペースがあり、また設営/撤収/メンテナンスが容易なため、テント泊登山だけでなく、ソロキャンプでも使用しています。

4. 新しいテントに求めたこと

下記3点を重要視しました。

  1. 【重量】軽量であること
  2. 【居住性】身長185cmの私が使用可能であること
  3. 【メンテナンス性】帰宅後の清掃が容易であること

5. 候補テント一覧

色々なメーカのテントを探した結果、自分に合いそうなテントを3つ見つけました。購入判断の決め手となった個人的な見解と理由は下記の通りです。

1)【Six Moon Designs】Lunar Solo

  • 重量:△(771g)
  • 居住性:○
  • メンテナンス性:○-

インナーテントがあるため、浸水/虫対策ができている点は魅力的。一方、インナーテントとフライシートの隙間風が寒がりな自分には心配だったのと、後述のツェルトと比較した際に少し重く感じたため、購入を見送りました。

2)【LOCUS GEAR】Khufu Tyvek

locusgear.com

  • 重量:○-(440g)
  • 居住性:×(185cmのため)
  • メンテナンス性:△

ワンポールテントへの憧れもあったため、一番惹かれたテントになります。しかし、メーカの方に問い合わせさせて頂いたところ、身長185cmの方にはおすすめしないとアドバイス頂き、購入を断念しました。また、Tyvek素材は一般的な素材に比べると扱いには注意が必要とのことでした。LOCUS GEARさんのサイトには他素材含めてラインナップされていますので、私と同じように気になった方は覗いてみてください。

3)【finetrack】ツェルト2ロング

  • 重量:○(340g)
  • 居住性:○-(高さ方向は懸念あり)
  • メンテナンス性:○

圧倒的な軽さとベランダでも干せるメンテナンス性が魅力的で購入を決断しました。結露/虫/浸水に対する懸念はありましたが、4ヶ月程迷った結果、諸先輩方の知恵を活用させてもらうことで許容レベルにできると考えました。

最終的に、ツェルト2ロングに決めました!!

6. 実践投入の準備

6-1. 防水処理

ツェルトをテントとして使用する場合、当たり前ですが防水性は非常に重要となります。ツェルト2ロングの場合、縫い目箇所へのシムシーリング材の塗布が推奨されています。雨漏りしないように丁寧に塗布しましょう。私が使用したシール材は下記の製品です。

6-2. インナーシートの準備

ツェルトの床は2枚の生地を重ねたものを紐で固定している状態です。そのため、雨が降った場合は隙間から浸水する恐れがあります。対策について色々と調べたところ、下記シートをツェルト内部に敷く対策が有効とのことでした。70gと非常に軽量です。

6-3. ツェルト用ガイドラインの準備

ツェルトを設営するためには、通常トレッキングポールとガイドラインも必要となります。今回ガイドラインは口コミが高かったツェルトメーカの純正品を購入しました。雨の中使用しましたが、伸びることなくツェルトのテンションを高く保ってくれました。

6-4. ツェルト用ペグの準備

従来使用していたNaturehikeテントの付属品(10g/本)を流用しました。

7. 実践投入

登山開始。テント以外の装備も見直した結果、ザック総重量の軽量化に成功(12kg→8kg)。-4kgの恩恵は大きくテント場までの景色を十分に楽しむことができ、充実した登山となりました。テント場到着後、初めてのツェルト設営のためロープワークを中心に苦戦するもなんとか設営できました。ツェルト入り口周辺に腰掛けると、座高が高い私でも頭をツェルトに当てることなく快適に過ごせました。
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この後、天気予報が大きく外れまさかの大雨。仕方なく、ツェルト内部に引きこもり読書していましたが、内部の高さがないためほとんど寝転がっていました。後、防水処理が甘い箇所が1箇所あり、水滴が垂れてきました。
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翌朝、内部は結露していましたが、シュラフには垂れておらず快適な睡眠が得られました。しかし、ツェルト内部で座ると頭が常にツェルトと接してしまいます。その結果、朝食後には頭がビショビショになりました。結露している時に起き上がる際は、ツェルト内部でもパーカーをかぶった方が良さそうです。雨が降ってくれたおかげで、様々な経験できた良いツェルト泊となりました。

8. 振り返り

良かった点
  • 軽量化により登山中の景色を楽しめる余裕が生まれた
  • 晴れていれば十分な居住性を確保できた
  • 慣れると設営/撤収/メンテナンスが簡単だった
  • インナーシート上部は浸水しなかった
悪かった点
  • 雨が降り内部に引きこもると狭さを感じた
  • 結露が発生した
  • 頭が天井に当たり髪が濡れた

今回は春先の稜線下でツェルトを使用してみました。今後、虫が多い時期や風が強い稜線上でも使用してみたいと思います。様々な工夫をすることでザック総重量を抑えながら、程よく快適なテント泊ができそうなアイテムのため、今後も使用していきます。

最後まで読んて頂き、ありがとうございます。


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